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イオンのお膝元で勝ち続けているローカルスーパー

イオンの源流「岡田屋」が誕生した三重県は、イオンの密集地帯だ。
そんなイオンのお膝元で、1947年創業の「スーパーサンシ」は
13店舗しかないが、ネットスーパーで成長している。

イオンは売上高8.5兆円に対して、ネット比率はわずか1%しかないが、
サンシは13店舗中7店舗でネットスーパーを展開し、
売上全体の2割以上を宅配が占める。



サンシは40年前にイオンへの対抗策として電話での宅配を始め、
早い段階から仕組み化され、1990年代後半にネット受注を開始。
10年前のスマホ普及によって、一気に利用者が激増した。

サンシのネットスーパー事業は。15年前に黒字化しており、
今では営業利益率は実店舗よりも2~3%も高い。



<黒字化できたポイント>
①月額477円(税別)の会費を取ることで、購入頻度が上がる。
自社配送でコストダウンネット。
③アプリ開発、受注管理システム、動画の制作などを内製化
 スピード化とコスト削減の両方を実現した。



更に、2019年から40年間構築したネットスーパーのシステムを、
全国のスーパーに提供し始めた。
受注システム、ピッキング、配送などをすべてコンサルティングし、
そのエリアの特性にあったネットスーパーの構築を支援する。
結局、「自分で汗をかく企業」はノウハウが貯まるので強いということ。



特に最近の日本企業は、社員を増やしたくないから外注ばかりする。
システムを「丸投げ」するから、使い勝手が悪いものしかできないし、
ノウハウが貯まらず改善できない。

日本はサラリーマン社長ばかりになってしまい、責任を回避する。
自社の給料が安いクセに、責任を取りたくないので、
社員を増やさずに安易に外注してしまう。
しかし、他社に任せればコストは高く付くし、差別化などできない。


ネットスーパーの経営と実務
柴田 巌
商業界
2012-06-26